2007年10月4日

ダリアの奥深さ

少しずつ深い秋の色合いを持ちはじめています

水蓮咲き「虹」

フォーマルデコラ咲き「萬来(ばんらい)」

朝晩の冷え込みは、人には寒さを感じさせますが、植物にとっては自身の美しさを引き出す助けとなっています。

 

アートガーデンのダリアウィンドウでは、ダリアがその美しさを引き出しています。ダリアは花の大きさや、咲き方、花型で様々な分類に分かれます。

 


左下の写真は、幅広で丸みを帯びた花弁が広がった様が女性的な美しさと神秘さを持つ「虹」。花の直径が21cm前後で中大輪に分類されます。水蓮咲きには、他にも「勇気」、「ムーンワルツ」など。
一方、右側の「萬来(ばんらい)」はフォーマルデコラ咲きと呼ばれ、船の形をした花弁が幾重にも重なるもの。花の直径は28cmの巨大輪。フォーマルデコラ咲きには、「ローズマリー」、「みちのく」、「お福さん」など。

 

 

一つ一つの花を見るときはその花びらにも注目して見てください。同じダリアでも、全く異なる花びらの形に驚くことでしょう。

 

そして、アートガーデンでダリアの色を楽しみたい方に耳より情報。ダリアに詳しい方にお話を聞いてみると、

「花はやはり午前中、陽が高くなりすぎない頃に見るとその花の美しさを堪能することができます。
また、意外なのは夕方。陽が沈む直前、秋らしい深い色合いがうっすら暗くなってきた辺りの風景に溶け込み、ダリアの優雅なひとときを堪能することができます」

と教えてくれました。

 

 

今年一番の見頃は10月中旬。
背丈や花型、花の大きさに花びらの形を、約100種類のダリアが一堂に集まるこの場所で見比べてみてください。ダリアの根元には、詳しい花の情報を記したキャプションがありますので、参考にしてくださいね♪

 

 

(写真・文/水上 由美)