スタッフレポート
2008年10月25日

「香り」から感じる秋

柊の花

とても小さな花

咲いているのはこんな場所

秋。そよ風吹く中を歩いていると、「かわいい秋」に出会いました。

ブルーケレン地区「フィッツ」の前を通り過ぎ歩いていると、風にのって、ほのかな甘い香りが漂ってきました。辺りを見回してみると、柊のようなギザギザした葉に隠れて小さな白い花が咲いています。

これは「銀木犀(ギンモクセイ)」。
少し前に咲いていた金木犀(キンモクセイ)と同じモクセイ科で、冬、クリスマスリースに使われる柊も同じ仲間です。(金木犀の次に銀木犀の花が咲き、続いて柊木犀(ヒイラギモクセイ)、最後、冬の前に咲くのが柊です)

金木犀は、歩いていると「あ、金木犀だ」とすぐ分かるような香り。この銀木犀は、金木犀ほど強くはありませんが、気づくか気づかないような、ほのかな香りで、風と一緒に漂う程度。でも、その甘い香りについ立ち止まってしまいます。


「香り」は五感の一つ。よくよく思い起こせば、香りから季節の変化を感じることがあります。
水仙の香りがし始めると、冬もあと少しだなと思ったり、桃の花の甘い香りが漂えば、春ももうすぐ、新緑の豊かな香りが風にのってくると、夏がやってくる、そして金木犀の香りがすると、秋が深まっているな、などなど。


道を歩いても、車に乗って走っていても、必ず「香り」はあります。その中には、季節の変化がたくさん詰まっているのかもしれません。
ここハウステンボスには、季節ごとに変化して行く花、たくさんの樹木が育つ森、マリーナに向かえば海もあります。自然と共存している場所だからこそ、たくさんの自然な香りを感じることができるはず。

さぁ、あなたも「香り」から感じる秋を探してみませんか?

(写真・文/水上 由美)